4 肉食による体への弊害

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●私たちの体への影響
これは私が菜食である理由というわけではなく、人に説明するための理由でしかないのでそんなに詳しくはないのですが、一応挙げておきます。

肉食は私たちの体にとって害があるというものです。牛を屠殺する時、牛は機械で挟まれ逆さまにされ、喉をナイフで切り流れる大量の血の海でヌルヌルとすべって転げまわって苦しみます。牛たちは流れ作業的につぎつぎと殺されている所を見、さらに殺される時恐怖感で牛の体内に大量のアドレナリンが放出されるため、そういうお肉を食べる事は人間の体にも悪影響を及ぼすと言われています。
肉食過多の人の攻撃性が強いのはそういったアドレナリンを多く摂っているためだとも言われます。

それに限らず、動物の飼育中からも高いストレス環境にあるため、ストレス性の物質がたくさん肉の中には入っているのは間違いないと言ってよいでしょう。

これは我々の立場からの意見ですので申し訳ないのですが、動物愛護からベジタリアンになった人にとっては、人が食べているのを見たり、売り場で見たりするのは、とても辛いです。肉が売られているのは、肉を買う人がいるからです。肉を食べる人がいなくなれば、動物はこんなにも大量に殺されなくて済みます。みんなが楽しく平和的に付き合っていければ「自分」は虐待されてあげく食べられてもいい、と思いますか?

このように考えるのは、間違っているのでしょうか。


イヌイットや私が住むここのように植物が育たない地域があり、ベジタリアンという選択肢がない地域もあります。
イヌイットに関しては反菜食の方によく言われます。言葉足らずだったとしたらごめんなさい。私は肉食を否定しているわけではありません。寒く植物が生えておらず、氷の下の海にいる生き物しか食べる事が出来ない状況の人間に動物を食べるなとは全く考えません。

しかし私達のいる状況は、それとは全く異なります。殺して食べるために、あえて動物を改良しいじくり、無理に生ませ・・・・これらはもはや生き物と考えて扱うというよりは単なるモノ、製品作りのレベルです。

私は「必要以上に 殺したり、伐採することが問題」という考えです。この必要以上さったら、あんまりだと思いませんか!!

「他者に自分の考えを押し付けるというような愚直な行為だけは嫌ですね。」
とも言われます。押し付けに見えてしまったのならごめんなさい。 どうしても、強い主張を持つとそういう表現になってしまうのかもしれません。ただ、現実を知って欲しいと思ったのです。 現実を知って考えて欲しかったのです。

雑食の方をベジタリアンが軽蔑、軽視するのであれば、それは勝手な感情でしょう。でもこうも思います。畜産の実際を伝えようとするとそれを拒む、食べているモノがどうやって出来たのか、ただその事実を見てみないかと提案すると嫌がる人もいる。
これも勝手ではないでしょうか。

肉を食べたければ食べればいい。だけど、その実態を知り、承知の上で感謝して食べてもらいたい。お金を払えば自分の手を汚さず食べれる、どれだけの犠牲の上に成り立っているのか知るよしもない…。動物だけでなく地球の裏側では人間も苦しんでいる…。

「(人それぞれの)考えかた」と一言で終わることも間違いだと思うのです。思想つまり何よりも事実を知ることだと私は考えます。 真実は人により異なりますが、事実は万人に平等です。

「食べ物に感謝する」、と一言で言うことは簡単です。
ですが肉にしろ野菜にしろ、その食物たちがどのようにして自分の口に入ることになったのかを考え心の底から感謝するということは、とても難しいことだとは思います。私は本当にそれを実行できている人は少ないと考えていますし、自分自身食物を粗末にすることなどしないと思っていても、どこまでそれを実践できているのかわかりはしません。いくら考えても分かりません。

●種族にあった食と体の構造、肉食の健康への害

もともと我々は、先祖伝来、穀物と野菜を主に食べてきました。体の構造がベジに適している種族なのです。しかし、一昔の日本人と今の若い日本人では、内臓そのものが、変化してきているようです。生まれてくる子供達の腸の長さが、肉食に適合するために、短くなってきているのです。それは、肉は、腸の中で腐敗し悪性の菌や毒を生み出すので、種を絶やさないために、強制的に早く外に出すように短くなってきたということです。ここにも肉食の弊害が見えてきました。

我々日本人が肉を公に食べ出したのは、明治の初期からで、それ以前は、肉食禁止令がありました。明治の頃、牛肉を食べるようになった時は牛を殺した人は土に埋めて供養したそうです。 西洋人に認められたいがため、肉食を政治的に取り入れてきたのです。その弊害で、欧米的な病や犯罪なども比例して多くなってきました。日本の高度成長期を前後して、化学物質、肉食が盛んになってきました。その時に生まれた子供たちが、50代前半〜40代〜30代となります。その年代層から以下の年齢から欧米型の犯罪・病が増えてきています。残酷な犯罪・ガン・糖尿病・アトピー生活習慣病(小児成人病含む)などは、それ以前少なかったのです体に取り入れる物で、種も変化して行きます。賢く・冷静で・良心的に、道徳を重んじる日本人それが崩れてきています。

●畜肉と魚肉
畜肉は腸で腐敗しても、魚介類はそうはならないのでしょうか。動物性の肉の内、体のphを酸性にして、カルシウムを消費し、腸内で悪性の菌を増やす役割をする肉類は、順番から言うと、
牛→豚→鶏→魚になります。
(脂身の多い赤身の魚・青身の魚は、肉ほどではないが腐敗しやすく、悪性の菌を増やし、血液中のphを酸性にする。一方白身の魚は比較的腐敗しにくく、悪性の菌も出にくい)

●ベジは贅沢だというのは間違いです
私も一応人間だから、食肉になるために育てられ、食べられるために殺される運命にはありません。しかしここに同情心が出てくるからベジタリアンになるのではないでしょうか。

犬や猫がかわいい、あるいは自分がペットに癒される・・・動物も人間と同じように、自分と同じように表情があって、笑い、喜ぶ。その同じ動物がたまたま家畜?に生まれてきたばっかりに惨たらしい一生と挙句の死。あまりに不公平ではないか。それにここは飽食で肉以外の食べ物が山ほどある。

もし家畜が殺され食べられるのが当然なら、わたし達人間は蚊に血を捧げるために生まれてきたのでしょう。